レ・ミゼラブル

先日、神戸ハーバーランドのザ・マーカススクエアで、『マーカスシネナイト』という企画の第二弾に参加してきました。
今回の映画は、2012年に世界中で大ヒットした『レ・ミゼラブル』です。
公開当時には、私も映画館に足を運びました。

まずは軽くビールをいただきながら、やがて上映が始まりました。
映画『レ・ミゼラブル』の元となっているのは1980年代から上演され続けているミュージカル舞台の傑作で、原作はヴィクトル・ユーゴーの小説です。
2時間40分の大作なので、上映会としては前半と後半に分けて、映画のクライマックスである1832年の六月暴動を前にして途中休憩が入りました。

この休憩中に、今回の映画の舞台であるフランスにちなんで、「牛タンのパイ包み焼き」が用意され、味覚を楽しませてもらいました。
お腹も満足し、映画はいよいよ学生たちによる決死の闘いへと進んでいきます。

そして、映画のエンディング。
私は前回同様、一番最後の「Do you hear the people sing? Singing a song of angry men」と皆が歌うシーンで、胸に込みあげるものを感じました。

バリケードを俯瞰でとらえる画面が暗転し、映画が終わって会場に静寂が行きわたったその時です。ひとりの若者が壇上に駆け上がって声をあげました。

「戦う者の歌が聞こえるか? 鼓動があのドラムに響き合えば」

次の瞬間、総勢60名にのぼる若者たちが朗々と「民衆の歌」を歌う声が会場中に響き、たちまち私は圧政に立ち上がる民衆たちの群れのなかに居ました。
これこそが今回の映画上映の最大の仕掛けです。
歌っているのは神戸大学混声合唱団アポロンの皆さん。

画面や舞台に一方向にむかう形の“鑑賞”ではなくて、全方位からの歌声のただ中に置かれるという“体験”はとても印象的で、ほんの束の間、私自身が闘いの声を上げる民衆のひとりになったような気がしました。
予想をこえる驚きと感動をいただいて、最後は大きな拍手で感謝を伝えました。

映画の楽しみ方の新しい扉を開く試みを見せてくれた『マーカスシネナイト』。
映画のまち・神戸の面白さが、またひとつ増えました。

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